介護スタッフと看護師との連携について

看護師と介護士の連携のむずかしさ

施設で看護師と介護士で連携がうまくいかないというケースがよく見られる。それはどうしてなのだろうか。

目次

看護師の視点

私も介護士の経験はあるが、看護師の経験はない。ただ、看護師と話はたくさんしてきた。看護師の視点から考えてみよう。どの看護師に聞いても学生時代は、かなり大変だったという人がほとんどだ。勉強はもちろんだが、実習が始まると、日中は病棟での仕事をして、そのあと家に帰ってから実習のレポートを書かなくてはならない。みんな、睡眠時間がほとんど取れない状態。さらに、看護学校を卒業すると、すぐ病院で働くケースがほとんどで、新人看護師は命を守る現場で、ミスを許されない環境。先輩看護師は、自然と厳しく指導をすることになる。病院によっては、厳しく指導することが正義になる。



介護士の視点

一方介護士は、ご利用者様とゆっくりお話しをしたり、思いやりを持って優しくかかわることを期待して仕事を始めるケースが多い。介護士になった経緯も、今まで他の仕事をしてきて、人とのかかわりのある仕事が良いと思って転職をするケースも多い。

お互いの理解

それぞれの視点を考えると、命を守らなくてはならない看護師は、病院など厳しい環境に身を置いてきた人が多い。

ただ、介護の現場においては、病院という治療を目的とする場ではないので、介護士の視点である、ご利用者様とゆっくり話す時間を作ったり、気持ちに寄り添ってケアに入ることが求められる。その考え方が、施設での方向性であることに間違いはない。

看護師には、治療を目的とせず、ご利用者様のお体の状態を把握して、その方がその方らしく生きていけるための、ケアを目的にすることを理解してもらいたい。

一方、介護士は、看護師の知識や経験をリスペクトしないといけない。やはり、看護師の持っている医療の基礎知識は、いくらこちらが付け焼刃で勉強しても土台がない分、ベースがない思いつきでしかない。

それなのに、看護師に対して、介護士が医療のことでいきなり提案するのは失礼になる。

結論

看護師の今までの経験から、厳しくなりやすい。それは、今まで、病院で命を守る場で、厳しい環境でやってきたから。そして、それが正しいという環境にいたから。

でも施設に来たからには、治療ではないので、ご入居者様の生活(生きる)を一緒に支えていくという視点が重要になる。

ただ、それは、看護師を守ってあげる環境が大事。看護師だからと言って、状態が悪いご利用者様がいたら、看護師に丸投げすると、看護師は命を守る人になってしまう。

また、看護師に、ご利用者様の状態変化を伝えるときは、知識を自分たちより持っている人として、まずは聴く姿勢を大事にすること。

周りのスタッフが、看護師に命の責任を押し付けないで、一緒に生きるを支えるようにしなくてはならない。

そして、介護士は、ここはご利用者様に寄り添ったケアする場所という軸をブレさせないようにすることが大事!







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